症状別にみた効果のある温泉の泉質と用法

 各温泉の入浴場に掲げられている分析表にはその温泉の泉質と効能効果が表示されているが、温泉の効能効果は何にでも効くというのではないようだ。しかし、詳しく調べてみると概ね下記の様な症状に効くとされているようだ。一部共通の項目もあるので参考にされたい。

症      状

効果のある泉質

用      法

神経痛 単純泉 食塩泉 硫黄泉 炭酸泉

放射能泉

高温の湯では部分的に、低温の湯では全身浴で30分位の長湯が効果的。
痛風 単純泉 食塩泉 放射能泉 38〜39度の湯に15分から20分、1日2回までが適当。
リウマチ

慢性間接リウマチ

食塩泉 硫黄泉 単純泉

放射能泉

34度〜38度の微温湯で1回15分から30分、1日3回まで。
慢性胃炎

胃下垂症

胃アトニー

胃拡張

胃神経症

食塩泉

重曹泉

炭酸泉

重炭酸土類泉

飲泉が効果的。1日に2〜3回の入浴と湯呑茶碗で1日2〜3杯の飲泉を食前にする。
胃潰瘍

十二指腸潰瘍

重曹泉 主に飲用とし、1日2〜3回で1回に湯呑茶碗で2杯位を食事中に飲む。
便秘 硫黄泉 正苦味泉 石膏泉 芒硝泉

食塩泉 炭酸泉

飲泉が効果的。1日湯呑茶碗で2杯位を1〜2回。
慢性腸炎 食塩泉 芒硝泉 放射能泉 

重炭酸土類泉

36度〜38度の微温浴で1日2〜3回。
脂肪肝

慢性胆のう炎

胆石症

胆道ジスキネジー

芒硝泉  正苦味泉   重曹泉 食塩泉 浴用より飲用が効果大。1回湯呑茶碗で3杯位を朝の空腹時に飲むとよい。
糖尿病 土類泉 炭酸泉 重曹泉 食塩泉

放射能泉

42度位の高温の湯に5分位入って1時休むのパターンを3〜4回繰り返す。
肥胖症

肥満体

正苦味泉 重曹泉 芒硝泉 石膏泉 42度位の高温の湯に5分位入って1時休むのパターンを3〜4回繰り返す。これを1日2回繰り返す。
高血圧

脳卒中

動脈硬化症

単純泉 炭酸泉 重炭酸土類泉

石膏泉 食塩泉 硫黄泉 酸性泉

放射能泉

36度〜38度位の湯に1回20分から30分の区切りで1日2回入り2週間から3週間。
呼吸器病

慢性鼻炎

慢性気管支炎

慢性咽喉炎

ぜんそく

肺気腫

食塩泉 重曹泉 硫黄泉 放射能泉 空気のきれいな高所にある温泉、海抜500メートル〜1000メートル程度の温泉地。1日2回の入浴と湯呑茶碗で3杯位を1日2回飲む。
皮膚疾患

湿疹

慢性湿疹

脂漏性湿疹

硫黄泉 石膏泉 

重炭酸土類泉 明ばん泉

37度位の湯に1回15分〜20分、40度位では1回5〜6分、1日2〜3回の入浴。
乾癬 硫黄泉 

重曹泉

入浴は皮膚疾患に同じですが湯気の吸入も効果的。
いんきん・たむし

頑癬

輪郭性湿疹状白癬

酸性泉 酸性明ばん緑ばん泉 40度前後の湯で1回5〜6分、1日2〜3回がベスト。全身浴だけでなく部分浴も有効。
じんま(蕁麻)疹 石膏泉 正苦味泉 重炭酸土類泉

芒硝泉

低温で1回15〜20分、高温で1回5〜6分、1日2回まで。
疥癬(ひぜん) 硫黄泉 酸性泉 温めの湯に1回10〜20分、1日2〜3回の入浴。
皮膚そう痒症 硫黄泉 重炭酸土類泉 やや温めの湯に1回10〜20分、1日2〜3回。
創傷

切り傷

火傷

食塩泉 重曹泉 芒硝泉 石膏泉

正苦味泉 明ばん泉 放射能泉

38度〜39度の湯に1回10分〜15分、1日2〜3回の入湯。
打撲症

打ち身

筋肉の凝り

単純泉 アルカリ性単純泉 食塩泉

硫黄泉 炭酸泉 放射能泉

低温の湯に1回20分〜30分、40度以上の高温湯なら部分浴で、1回5分〜10分、1日2〜3回の入浴。心臓病や高血圧症の人は避けるように。
貧血症 炭酸鉄泉 緑ばん泉 飲用が主。湯飲み茶碗1杯位を1日2回、ゆっくりと飲む。
痔疾

痔核(いぼじ)

痔裂(さけじ)

脱肛

石膏泉 正苦味泉 芒硝泉 炭酸泉

単純泉 硫黄泉 食塩泉

高温の食塩泉、硫黄泉では1回5分〜10分、温めの湯なら30分〜50分とゆったりと入浴すること。
心臓病

心不全

不整脈

肥大

炭酸泉 病状が軽く医師の診断の元、37度位の低温の湯に20分から30分。

医師の診断が必要です

神経症

強迫神経症

神経質症

神経衰弱症

不安神経症

ヒステリー

単純泉 重曹泉 アルカリ性単純泉

石膏泉 正苦味泉 芒硝泉 明ばん泉

緑ばん泉 食塩泉 炭酸鉄泉 炭酸泉

放射能泉 重炭酸土類泉

標高300メートル〜1000メートルまでの樹林の多い温泉場が良く、温めの湯にゆっくりと時間をかけてはいる。1日2〜3回が適当。

酸性泉、硫黄泉はダメ

婦人科疾患

月経の異常(過少)

子宮発育不全

後屈症

炭酸泉 硫黄泉 放射能泉 食塩泉 医師の診断が必要です

温めの湯なら1回20分〜30分、高温湯なら1回4〜5分の全身浴と、腰から下だけの部分浴も効果的。

月経の最中の入浴は禁物です。

過多月経

子宮筋腫

子宮内膜炎

食塩泉 医師の診断が必要です

温めの湯なら1回20分〜30分、高温湯なら1回4〜5分の全身浴と、腰から下だけの部分浴も効果的。

月経の最中の入浴は禁物です。

外陰炎 食塩泉 炭酸泉 放射能泉 高温の湯では1回5〜6分、温めの湯では15分〜20分、1日2回。局所的な部分浴も適当。
トリコモナス菌による炎症 酸性泉 1日2回、高温の湯では1回5〜6分、温めの湯では15分〜20分。局所的な部分浴も適当。
更年期障害 食塩泉 硫黄泉 放射能泉 交互湯、(熱めの湯とぬるめの湯に交互に入る)が効果的。
不妊症 食塩泉 含食塩重曹泉 含食塩芒硝泉

硫黄泉 緑ばん泉 炭酸鉄泉 放射能泉

1日2〜3回の入浴と湯呑茶碗で1杯の飲泉を1日朝と夕の2回。
美肌効果のある温泉 アルカリ性単純泉 重曹泉 石膏泉 ぬるめの湯に1日2〜3回、10分〜20分と時間をかけて。湯上りは成分を残すようにふき取って、クリームなどは塗らない。
脂肪過多傾向の若い人 硫黄泉 ぬるめの湯に1日2〜3回、10分〜20分と時間をかけて。湯上りは成分を残すようにふき取って、クリームなどは塗らない。
アトピー 含重曹弱食塩泉

※参考文献 秘湯100選と温泉療法より

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